2019年2月19日火曜日

店内の盆栽をおたのしみください。






椿白侘助(ツバキシロワビスケ) 樹齢約25年
石菖(セキショウ) 
黒松(クロマツ)   樹齢約40年
木瓜(ボケ)       樹齢約30年
真柏 (シンパク)  樹齢約50年

2月19日は24節気の雨水にあたります。空から降るものが雪から雨に変わり、氷が溶けて水になる、という意味。
しかし、本格的な春の訪れにはまだ遠く、大雪が降ったりもします。
三寒四温を繰り返しながら、春に向かっていきます。

白侘助は数ある椿の品種の中でも人気で、茶花の代表格といってもよい種類です。
花つきが良く小輪でおちょぼ口のような可愛らしい咲き方をします。
雄しべの葯が退化して花粉がないのも人気の秘密なのかも知れません。

石菖は菖蒲の仲間、常緑で冬の間も美しい緑が鮮やかです。
川岸など水辺を好み自生します。根は生薬として用いられ、5月の節句の日(5/5)に、ショウブ湯の習慣がありますが、
古くはセキショウの葉を用いたようです。

黒松は樹皮が黒っぽくなることからきた名です。海岸沿に多く分布し、防風林や景観のため植林されてきました。
寄せ植えの姿はまさしく海岸線の松原を思わせるような景色を見せてくれます。

木瓜は春を告げる花、ぷっくりと膨らんだ蕾から色鮮やかで丸みのある可愛らしい花を咲かせます。
花後に瓜に似た小さな実をつけることから木になる瓜と、その名がついたようです。

厳しい冬を耐えて寒さに焼けたような葉色だった真柏もこれから少しずつ青みを取り戻してゆきます。
春の暖かさを感じ、温み始めた水を吸い上げ細胞が活性化してゆくのでしょうか。



銀座雨竹庵



2019年2月12日火曜日

店内の盆栽をお楽しみください



五葉松(ゴヨウマツ) 樹齢約50年 
野梅(ヤバイ)  樹齢約15年  
柊(ヒイラギ)  樹齢約35年
土佐水木(トサミズキ)  樹齢約10年
寒椿 (カンツバキ)  樹齢約30年





2月4日で立春となり、暦の上では春の到来です。前日の3日は節分。
季節の変わり目に邪気が生じ、それを追い払う為に「鬼は外福は内」と豆を撒くことは、子供の頃から知っての通りです。

節分当日の夕暮れ、柊の枝に鰯の頭を刺したもの(柊鰯)を戸口に立てて置くことも、古くは平安時代からの名残りのようです。
鰯の匂いにつられて顔を近づけた鬼の目に柊の葉が刺さり逃げて行く、といった仕掛けになっているようですが、手入れをする職人にも優しくない木であります。

そろそろ野外の梅も咲き始めている頃でしょうか。
野梅は交配種ではなく野生種に近いものを言います。交配種に比べて楚々として品があり、香りも少し強めかも知れません。

土佐水木の堅かった花芽もようやく開く気配をみせています。
ぷっくりとして今にもパッと開いて、明るい黄色の花を見せてくれそうです。
春を告げる黄色は土佐水木をはじめ、マンサクやロウバイ、サンシュユにレンギョウなど、白や紅の梅の後に黄色が眼に入ると本当に春が来たなと感ずるものです。

椿には沢山の種類があります。
寒椿は冬から咲き出す早咲きのもので、白や赤や薄ピンクなど色も様々。
雪のように白い花は清廉で落ちる姿も美しいものです。

五葉松は常盤の緑、美しい緑を絶やしません。読んで字の如く、ひとつの芽から針葉が5つ出るもので、他の松類と分ける特徴といえます。
葉が細かいことで樹をより大きく見せるとともに、棚といわれる葉組みが作り易く、盆栽として理想の形を求められる。
いわゆる盆栽の王道を行く素材といえます。



銀座雨竹庵



2019年1月23日水曜日

店内の盆栽が新しくなりました







玉之浦椿(タマノウラツバキ) 樹齢約20年
イワオモダカ
野梅(ヤバイ)  樹齢約50年
長寿梅(チョウジュバイ)  樹齢約25年
赤松(アカマツ)  樹齢約30年

1月20日で小寒から大寒へと節気は変わり、寒さもより厳しくなって行きます。
暦では寒さのピークであり、その次の節気は"立春"つまり春となります。

赤地に白の覆輪が入るとても可愛らしい花を見せる玉之浦椿です。
長崎県五島列島のひとつ福江島の玉之浦町にて、山に入った炭焼き職人が見つけだした幻の椿。
そこから世に広まり、今では国際ツバキ名鑑の巻頭を飾る世界的な名花として広く知られています。

イワオモダカはシダ植物の仲間で木や岩に着生して生きています。
葉の形は個体によって変化があり、珍しいものを収集する愛好家もいるようです。
常緑ですが冬の寒さと乾燥でしおれてしまうこともあるようで、保護が必要になります。

野梅は交配種ではなく野生種に近いものを言います。
交配種に比べて楚々として品があり、香りも少し強めかも知れません。
幹や枝ぶりも古く、荒々しい自然の力を思わせるような荘厳な雰囲気があります。
花物盆栽のなかでは別格、松にも負けない存在感があります。
縁起の良い長寿の名はこの樹が四季咲きの性質をもっていることからきています。
少しずつ咲いては散りそばから次の蕾が膨らんでいく、そんな様子から長寿と名付けられたのでしょう。
そして長寿梅がクサボケの仲間なのに梅と冠したのは、花型の良さと葉の形が似ているところからきています。

赤松の林のような姿です。黒松が海岸沿いに生きるのに対し、赤松は内陸の野山に生きる松です。
秋の味覚松茸が採れるのも赤松林からです。
赤松は古くなると樹皮が赤みを帯びてくる特徴があり、その名の由縁です。




銀座雨竹庵



2019年1月15日火曜日






姫椿(ヒメツバキ) 樹齢約30年
富貴ノ塔(フキノトウ)
野梅(ヤバイ)  樹齢約60年 
藪柑子(ヤブコウジ)
五葉松(ゴヨウマツ)  樹齢約120年

あけましておめでとうございます。新たな年の始まりは心も新たになれるものです。
新しい気持ちでものを見聞きすると、盆栽にも新しい発見があるのかも知れません。

姫椿も蕾の先がわれて薄ピンクの花が今にも咲きだしそうです。
椿の種類は沢山あり、色や形、早咲き遅咲きから、それらを交配させたものなど、様々です。この椿は早咲きで小型、薄ピンク色に咲く人気の種類です。

款冬・蕗の薹(フキノトウ)はわたくし共の初春の名物飾りとなっております。
あて字で"富貴ノ塔"と書き、富の貴い芽が出る。そしてその形を橋の欄干にみる宝珠に見立て、宝の芽が出ますようにと縁起の良い飾りです。

野梅は交配種ではなく野生種に近いものを言います。
交配種に比べて楚々として品があり、香りも少し強めかも知れません。
幹や枝ぶりも古く、荒々しい自然の力を思わせるような荘厳な雰囲気があります。
花物盆栽のなかでは別格、松にも負けない存在感があります。

藪柑子(ヤブコウジ)は別名「十両(ジュウリョウ)」といい、万両、千両と並び"財を成す"縁起物として古くから親しまれています。
江戸時代には愛好家が様々な品種を出して楽しんでいたようです。

語呂合わせで「お客様の御用をお待ちします」という心を込める新年の飾りにはちょうど良い五葉松です。
読んで字の如く、ひとつの芽から針葉が5つ出るもので、他の松類と分ける特徴といえます。
葉が細かいことで樹をより大きく見せるとともに、棚といわれる葉組みが作り易く、盆栽として理想の形を求められる。
いわゆる盆栽の王道を行く素材といえます。
黒松、赤松に並び、松盆栽の代表といえる五葉松には力強さの中にも雅やかな品格が感じられます。

銀座雨竹庵



2018年12月13日木曜日

盆栽が新しくなりました








    寒椿(カンツバキ) 樹齢約50年
    藪柑子(ヤブコウジ)
    西洋鎌柄(セイヨウカマツカ)  樹齢約20年
    黄金羊歯(コガネシダ)
    真柏(シンパク)  樹齢約100年

12月22日は24節気の冬至となります。日照時間が最も短くなる日、つまり太陽の力が一番弱まる日です。
この日を境にまた日照時間が長くなり始めることから、「一陽来復」といって太陽が力をよみがえらせる日とされ、
陰から陽へと運気が上昇する起点とされています。

冬の間華やかな花を咲かせる寒椿。椿と山茶花の交雑種といわれています。
冬の寒く寂しい季節の中、美しく彩ってくれます。
とても丈夫で管理もしやすいことから、公園や道路脇の緑化、庭の生け垣などに使われています。

『万葉集』にも山橘(ヤマタチバナ)の名で詠まれたヤブコウジは、古くから日本人に愛されてきた植物です。
葉や実がコウジ(柑子)に似ていること、山地の藪の中に生えることからヤブコウジと名付けられたようです。
色の少ない季節に赤い実がとても鮮やかに映えます。

西洋カマツカは北アメリカ原産で英名レッドチョークベリー。
日本のカマツカに似ていることから西洋カマツカと名付けられたようです。
丈夫で実つきもよく、紅葉もきれいで今や秋の実物盆栽に重用されるひとつといえます。
チョークベリーのチョークは窒息するという意。
息も詰まるほど渋い実は滅多に鳥も食べないようで、冬まで楽しめます。

黄金シダは黄色から赤に染まって正に黄金色に見えるようです。
夏場の綺麗な緑は涼を演出してくれて、園芸、盆栽の世界ではポピュラーなものです。
山林の木元や岩壁などに自生が見られることがありますが、
マニアの採取や環境変化などで自然界では少なくなっているようです。

真柏は深い山の崖のような場所でも生きるたくましい生命力をもっています。
雷や突風に打ち倒され、舎利といわれる骨のような木の芯の部分が現われながらも捻転し枝葉を伸ばしています。
舎利はまるで彫刻されたアートのようでもあります。
これから厳しい冬の間、押しつぶされるほどの雪にみまわれる真柏はただひたすら春を待つのでしょう。




銀座雨竹庵



2018年12月3日月曜日

店内の盆栽が新しくなりました








上から
        美男葛(ビナンカズラ) 樹齢約40年
        石菖(セキショウ)
        姫柿(ヒメガキ)  樹齢約35年 
        黄金羊歯(コガネシダ)
        五葉松(ゴヨウマツ)  樹齢約60年


12月7日で24節気の大雪となります。寒さが日に日に厳しくなり、
山々だけでなく平地にも雪が降り出す頃となります。
いよいよ冬本番というところでしょうか。

美男葛はまるで木いちごが大きくなったような真っ赤な実を見せています。
実自体は苦味があり漢方として利用されるようです。
昔、蔓から粘液を採り整髪料に使っていたことから、この名になったそうです。
別名に実葛(サネカズラ)とも言われます。

石菖は常緑の多年生植物で本州以南の山野の水辺に自生しています。
冬の間も緑を保ち、斑が入ってとても鮮やかです。
鑑賞用の他、根や葉を漢方薬として使われています。
菖蒲と同属で『石菖蒲』を省略して石菖と呼ばれるようになったようです。

姫柿は柿のミニチュアのような可愛らしい実が色づき楽しませてくれています。
落葉後は実が際立ち冬の姿として観れるのも良いところです。
昔中国から持ち込まれたもので、柿渋を採取するためと、鑑賞用として渡来したようです。
渋が強いのと、果肉より種の占める割合が多いので、食用には向きません。
実持ちがよく、年明けまでついていることもあり長く楽しめます。

黄金シダは黄色から赤に染まって正に黄金色に見えるようです。
夏場の綺麗な緑は涼を演出してくれて、園芸、盆栽の世界ではポピュラーなものです。
山林の木元や岩壁などに自生が見られることがありますが、
マニアの採取や環境変化などで自然界では少なくなっているようです。

五葉松も冷気にあたりさらに凛としてきたようです。
五葉松は読んで字の如く、ひとつの芽から針葉が5つ出るもので、
他の松類と分ける特徴といえます。
葉が細かいことで樹をより大きく見せるとともに、
棚といわれる葉組みが作り易く、盆栽として理想の形を求められます。



銀座雨竹庵

2018年11月19日月曜日

店内の盆栽が新しくなりました






上から
        真柏(シンパク) 樹齢約60年 
        藪柑子(ヤブコウジ)
        寒椿(カンツバキ)  樹齢約35年  
        爪蓮華(ツメレンゲ)
        蔓梅擬(ツルウメモドキ)  樹齢約35年


11月22日で24節気の小雪となります。
冬は進み底冷えする寒さが身にしみて感じられます。
山々の頂は白く化粧をしてゆきます。

真柏は深い山の崖のような場所でも生きるたくましい生命力をもっています。
雪がのしかかり吹雪に打ち倒され、
舎利といわれる骨のような木の芯の部分が現われながらも捻転し
春には枝葉を伸ばしています。
深山の清らかな空気を纏い、
原生のままの荒々しくも気高い姿は
そこにあるだけでまわりの空気がピリリとひき締まるようです。

『万葉集』にも山橘(ヤマタチバナ)の名で詠まれたヤブコウジは、
古くから日本人に愛されてきた植物です。
常緑で暑さ寒さにも強く、鉢植えやガーデニングに重宝されています。

寒椿はツバキとサザンカの交雑種で様々な品種があります。
11月頃から2月までに咲き出す早咲きで、
冬の只中から楽しめることからたいへん人気があります。
周りの樹々が落葉して色が少なくなる頃に咲く花はそれだけでありがたいものです。

ツメレンゲは乾燥した岩だらけの場所が生息地であり、
その岩の隙間に根を下ろして群生する多肉植物です。
葉の様子が仏像の台座(蓮華座)に似ており、多肉質の葉の先端が尖っていて、
その形状が獣類の爪に似ることからついた名で、
ところによってはタカノツメとも呼ばれています。

蔓性で赤い実姿がウメモドキに見えることからツルウメモドキとなったようです。
北海道から沖縄まで全国の野山に生きるつる性植物で、
秋から冬に他の木々が落葉する頃、赤い実が目立ちます。
園芸や生け花などでたいへん人気の実物です。



銀座雨竹庵