2018年11月6日火曜日

店内の盆栽が新しくなりました








山蔦(ヤマヅタ) 樹齢約40年
野紺菊(ノコンギク)
紫式部(ムラサキシキブ)  樹齢約40年 
風知草(フウチソウ)
黒松(クロマツ)  樹齢約60年

7日で立冬となります。暦は秋から冬へ進みます。
とはいえまだ秋の名残りが感じられ晴れた日などは行楽日よりといえる暖かさ、
かと思えば冷たい時雨があったりと、そうこうしながら冬になって行くのでしょう。

山蔦の紅葉もピークを迎え、美しく染まっています。
夏には他の木や壁をつたってどんどん伸びて繁茂し、
その生命力を見せていた蔦ですが、紅葉しやがて落葉し眠りにつきます。
落葉の前の見事な紅葉は蔦紅葉という俳句の季語があるように、
紅葉する植物を代表するひとつと言えます。


野に咲く紺色の菊と、そのまんまな名前でわかりやすい野紺菊です。
日本各地の低地から高原までの草原に広く見られる多年草です。
いわゆる「野菊」を代表する植物の一つです。


紫式部の実も色づきはじめました。
平安時代の美人作家の名を戴いたこの植物は、
紫色の実をびっしりとつけることから「紫敷き実」と呼ばれていたものが、
いつからかその美しい色合いと気品のある姿から、そう呼ばれるようになったようです。


風知草もほんのりと赤く色づいてきました。
夏の頃には青々した葉が涼を演出してくれました。
別名ウラハグサ、葉の元からクルッと回って裏が表になってみえるということは以外と知られていないのです。
あといく日かすると全体が紅葉して、やがて枯れてゆきます。

黒松は樹皮が黒っぽくなることからきた名です。
海岸沿に多く分布し、防風林や景観のため植林されてきました。
対して、樹皮が赤みがかるのが赤松。内陸部の山野に分布します。
他の草木らが紅葉し枯れ落ちてゆく中、
常盤の緑をたたえる松は益々その青を濃くしてゆくようです。


銀座雨竹庵

2018年10月19日金曜日

店内の盆栽が新しくなりました







五葉松(ゴヨウマツ) 樹齢約70年
苔もも
赤松(アカマツ)       樹齢約10年 
風知草と竜胆に野菊寄せ
姫柿(ヒメガキ)       樹齢約40年

10月23日は24節気の霜降にあたります。いよいよ秋深まり朝晩はぐっと冷えこみ、冬が近いことを予感させます。

五葉松も今年の新葉がしっかりと固まり、飾れるようになりました。冷気にあたりさらに凛としてきたようです。五葉松は読んで字の如く、ひとつの芽から針葉が5つ出るもので、他の松類と分ける特徴といえます。葉が細かいことで樹をより大きく見せるとともに、棚といわれる葉組みが作り易く、盆栽として理想の形を求められる。いわゆる盆栽の王道を行く素材といえます。

苔ももの実も色づきはじめ、冬が近いことを知らせています。コケモモは冬の寒さにも強く、-40度の環境下でも耐える力があり、葉も落とさずに可愛らしい実を見せてくれます。実は酸味が強いですが、北欧ではジャムや甘煮にして食す習慣があります。

赤松は日当たりの良い尾根筋などによく見られる陽樹。樹皮は赤く、古くなると亀甲状に割れる。松は、アカマツとクロマツの総称で、アカマツの生育地は内陸部、クロマツは海岸部と、生育地をすみ分けています。アカマツは、秋の味覚の王様であるマツタケがとれることで有名です。

風知草の中に野菊や竜胆が混生していて、野原からそのまま持ってきたような姿です。すっと立っているのは桔梗で、そちらはすでに花は咲き終わっています。やがて花は終わり葉は紅葉して枯れてゆきますが、それもまた自然の流れを感じられ良いものです。

姫柿は柿のミニチュアのような可愛らしい実が色づき楽しませてくれています。昔中国から持ち込まれたもので、柿渋を採取するためと、鑑賞用として渡来したようです。渋が強いのと、果肉より種の占める割合が多いので、食用には向きません。実持ちがよく、年明けまでついていることもあり長く楽しめます。渋が強いせいか鳥もあまり食べないので、尚の事ですね。

2018年10月9日火曜日

店内の盆栽が新しくなりました







五葉松(ゴヨウマツ)     樹齢約60年 
屋久島芒(ヤクシマススキ)  
西洋鎌柄(セイヨウカマツカ) 樹齢約25年  
藤袴(フジバカマ)
山査子(サンザシ)      樹齢約40年


仲秋を過ぎ、10月8日は24節気の寒露となり秋は深まりつつあります。
朝晩は特に肌寒くなってきたようです。

五葉松の新葉もキリリとしてきました。
五葉松は読んで字の如く、ひとつの芽から針葉が5つ出るもので、他の松類と分ける特徴といえます。
葉が細かいことで樹をより大きく見せるとともに、棚といわれる葉組みが作り易く、盆栽として理想の形を求められる。
いわゆる盆栽の王道を行く素材といえます。

屋久島芒は名前の通り屋久島原産のススキです。
矮小で小さくまとまるので、盆栽飾りには重宝します。
小さくともちゃんと穂をあげて秋の夜長を演出してくれます。

西洋カマツカも夏の間は青実だったものが、徐々に赤みがかってきました。
北アメリカ原産で英名レッドチョークベリー。
日本のカマツカに似ていることから西洋カマツカと名付けられたようです。
丈夫で実つきもよく、紅葉もきれいで今や秋の実物盆栽に重用されるひとつといえます。

藤袴は秋の七草のひとつ。
万葉の昔から日本人に親しまれてきましたが、現在の日本には自生に適した環境が少なくなってしまったため、
絶滅危惧種となっています。
園芸店などでフジバカマの名で市販されているものの多くは、
サワフジバカマ(フジバカマとサワヒヨドリの雑種)などの近縁種のようです。

山査子の実が赤く色づきました。
中国原産の山査子は古くに薬用植物として持ち込まれたことが最初のようです。
現在でも美容や健康に良いとしてドリンクやドライフルーツにして食されています。


銀座雨竹庵

2018年9月14日金曜日

店内の盆栽が新しくなりました








真弓(マユミ) 樹齢約20年
紅茅萱(ベニチガヤ)
五葉松(ゴヨウマツ)  樹齢約60年
風知草(フウチソウ)
金四手(カナシデ)  樹齢約30年

9月8日の白露を過ぎて次第に秋らしくなってきたようです。
特に朝晩は寒さを感じるようになりました。野山の植物たちも敏感に反応しているようです。

マユミの実も少しずつ色づきはじめ、ポンと割れるのも遠くはないでしょう。
沖縄を除く日本全国の山地に自生し、古くから庭木や盆栽として親しまれてきました。材質が強い上によくしなる為、古来より弓の材料として知られ名前の由来になっています。

チガヤは、日本全土の日当たりの良い原野や山地に群生し、晩春のころ白色の円柱状の花穂が美しく目立つ多年草ですが、ベニチガヤはその園芸種です。
葉先や葉鞘が鮮明な赤紫色で美しいことから愛好家に好まれています。

五葉松は5月頃から新芽が成長し、夏の間たっぷり陽の光を浴びて、秋の彼岸が近づく頃あたりでようやく新葉がしっかりとしてきました。
五葉松は読んで字の如く、ひとつの芽から針葉が5つ出るもので、他の松類と分ける特徴といえます。
葉が細かいことで樹をより大きく見せるとともに、棚といわれる葉組みが作り易く、盆栽として理想の形を求められる。
いわゆる盆栽の王道を行く素材といえます。

風を知る草とはとても良い名前です。
別名はウラハグサといって、元からねじれて裏がえっているように見えるという特徴があります。
風知草も秋を迎えて穂を出し、風に吹かれています。

シデ「四手」とは神社の玉串や注連縄に付ける紙で作った飾りのことで、果実につく葉状の果苞の形が似ていることからその名前が付けられました。
シデの同属がいくつかある中でカナシデは、葉に整然と刻まれた葉脈と、白く光る幹が魅力的な樹木です。
幹が金属のように光るように見えることから、カナシデといわれたようです。
秋には葉が鮮やかな黄色に色づきます。

2018年9月3日月曜日

店内の盆栽が新しくなりました








山査子(サンザシ) 樹齢約35年
箱根菊 
アメリカ蔦
小判草(コバンソウ)
真柏(シンパク)  樹齢約50年

9月8日で24節気の白露となります。ようやく秋の気配が感じられるようになります。
昨今はまだまだ9月に入っても残暑がぶり返すこともありますが、ともあれ秋の夜長を楽しめる頃です。

山査子の実も少しずつ色づいてきました。秋深まれば真っ赤に色づきます。
中国原産の山査子は古くに薬用植物として持ち込まれたことが最初のようです。
現在でも美容や健康に良いとしてドリンクやドライフルーツにして食されています。

箱根菊は箱根を中心に富士火山帯の山地に多く自生する日本固有種の菊で、正式にはミヤマノコンギクといいます。
山地の林や草原の中で群生して咲く姿はとても美しいものです。

アメリカ蔦はアメリカ、メキシコの原産でたいへん丈夫で成長の早いツタです。
猛烈な生命力で他の木や壁をつたってどんどん伸びてゆきます。
青葉も瑞々しくて良いですが、これからの秋の紅葉も見事です。

小判草は穂を沢山だして、豊穣の秋を演出しています。とは言っても実はこれニセコバンソウ。
アメリカ原産のワイルドオーツといわれる種類です。コバンソウよりずっと丈夫で手間いらず、毎年ちゃんと穂を出してくれます。

真柏は深い山の崖のような場所でも生きるたくましい生命力をもっています。
雷や突風に打ち倒され、舎利といわれる骨のような木の芯の部分が現われながらも捻転し枝葉を伸ばしています。
深山の清らかな空気を纏い、原生のままの荒々しくも気高い姿はそこにあるだけでまわりの空気がピリリとひき締まるようです。

2018年8月17日金曜日

店内の盆栽が新しくなりました







     桧             樹齢約35年
     鷺草(サギソウ) 
     姫孟宗竹(ヒメモウソウチク) 
     韮(ニラ)
     小楢(コナラ)  樹齢約40年

8月23日で秋の2つ目になる節気である処暑を迎えます。
朝夕には涼しさを感じられてくる頃でしょうか。
しかし、まだまだ残暑厳しい季節が続きます。

桧の歴史は古く、弥生時代から桧の材木は随一とされ、神社仏閣の多くにヒノキ材が使われています。
よって桧の人工林は各地に多く点在しており、里山の原風景を感じられます。
田舎へ帰ったおり、涼やかな冷気が漂う暗い桧林は少し近寄りがたい雰囲気を感じたものです。

白鷺が羽を広げた様子に見立て名付けられた鷺草は、日本各地の日当たりのよい低地の湿地に生える球根性のランです。
残暑厳しい中で咲きだす、涼やかな花は夏の一服の清涼剤と言える人気の花です。

姫孟宗竹は七夕に因み飾ります。
8月17日は旧暦の七夕にあたります。
本来、七夕は秋の行事でありお盆とも密接な関係があったようです。
それに7月7日は梅雨の只中ですから、織姫も彦星にはまず会えないことになってしまいます。
そんなのは悲し過ぎるではありませんか。

ニラ(韮)は8〜10月に咲くユリ科の花。
畑、草地に生息する多年草で花茎を出し、真っ白い花をつけます。
ニラというと真っ先に食材と思う方も多いでしょうが、こんな可愛らしい花を見せてくれます。
ちなみに葉っぱをちぎるとちゃんとニラの匂いがしますが、ちぎらないでください。

コナラは日本及び朝鮮半島を原産とする落葉樹でクヌギと共に雑木林の代表格です。
枝先にまだ小指の爪ほどの小さなドングリが見えています。
里山の生き物の貴重な食糧となるほか、シイタケのホダ木、薪、家具材として大変に馴染みが深い樹木です。
夏休みの里山ではカブト虫やクワガタ虫の採れる、子供達の宝の山になるでしょう。


2018年8月7日火曜日

店内の盆栽が新しくなりました








小楢(コナラ) 樹齢約30年
イチョウ    樹齢約5年
イチジク    樹齢約20年
シノブ
真柏      樹齢約60年

8月7日で立秋となり暦の上では秋の始まりです。
まだまだ暑さ厳しく残暑ですが、夏は終わります。
異常気象や温暖化の影響で昔の季節感とはかなりのズレがあるようです。
コナラは日本及び朝鮮半島を原産とする落葉樹でクヌギと共に雑木林の代表格です。
枝先にまだ小指の爪ほどの小さなドングリが見えています。里山の生き物の貴重な食糧となるほか、シイタケのホダ木、薪、家具材として大変に馴染みが深い樹木です。
夏休みの里山ではカブト虫やクワガタ虫の採れる、子供達の宝の山になるでしょう。

イチョウは中国原産の裸子植物。
街路樹や公園など全国で普通に見かける樹木ですが、分類上は特殊な樹木です。
世界古来の樹木で氷河期にほぼ絶滅という危機に瀕していました。
現在のイチョウは生きる化石と言われていますが、暑さにも負けずたんたんと若芽を伸ばしています。

いちじくの実が徐々に大きくなってきました。
漢字では「無花果」と書くのは、花を咲かせずに果実をつけるように見えることからついた名前です。
しかし、この実のように見えるのは[花のう]といって中に無数の小さな花をもった袋のようなもの。
渡来した江戸時代には、不老長寿の実とも言われていたようです。

樹木の樹皮やウロなどにはりついて生きる着生植物のシノブは、この時期に苔玉やつりしのぶなどでよく見かけます。
山林などの自生地の冷気を感じさせるのはもとより、「暑さを耐え忍ぶ」の語呂あわせで夏の風物詩の一つになっています。
真柏は深い山の崖のような場所でも生きるたくましい生命力をもっています。
雷や突風に打ち倒され、舎利といわれる骨のような木の芯の部分が現われながらも捻転し枝葉を伸ばしています。
舎利はまるで彫刻されたアートのようでもあります。

深山の清らかな空気を纏い、そこにあるだけでまわりの空気がピリリとひき締まるようです。