2017年11月22日水曜日

盆栽が新しくなりました。





山茶花 樹齢約35年
イソギクとコケモモの寄せ
黒松石付き 樹齢約50年

11月22日で24節気の小雪となります。
冬は進み底冷えする寒さが身にしみて感じられます。
山々の頂は白く化粧をしてゆきます。

サザンカはツバキ科ツバキ属の常緑広葉樹で日本の固有種です。
童謡『たきび』の歌詞に登場することでもよく知られるています。
ツバキによく似ていますが、花が終わると花弁がばらばらになるのがサザンカの特徴といえます。

イソギクは磯に自生する耐寒性の強い植物。
この時期に黄色い花を見せてくれる貴重な花です。
コケモモは冬の寒さにも強く、-40度の環境下でも耐える力があり、葉も落とさずに可愛らしい実を見せてくれます。
実は酸味が強いですが、北欧ではジャムや甘煮にして食す習慣があります。

黒松は樹皮が黒っぽくなることからきた名です。
海岸沿に多く分布し、防風林や景観のため植林されてきました。
石付きの姿は岩壁に根をはる景を見せています。
他の草木らが紅葉し枯れ落ちてゆく中、常盤の緑をたたえる松は益々その青を濃くしてゆくようです。

早いもので、もう数日で師走です。街はクリスマスのイルミネーションが用意され、せわしなくなってきたように感じます。
そんな時こそ、ひと息入れて盆栽を見る余裕がほしいものです。


銀座雨竹庵

2017年11月6日月曜日

盆栽で旬をお楽しみください




紫式部  樹齢約40年
糸ススキ
黒松 樹齢約70年

11月7日で立冬となります。
暦は秋から冬へ進みます。とはいえまだ秋の名残りが感じられ、晴れた日などは行楽日よりといえる暖かさ、
かと思えば冷たい時雨があったりと、そうこうしながら冬になって行くのでしょう。

紫式部の実も色づきはじめました。
平安時代の美人作家の名を戴いたこの植物は、紫色の実をびっしりとつけることから「紫敷き実」と呼ばれていたものが、
いつからかその美しい色合いと気品のある姿から、そう呼ばれるようになったようです。

11月1日は十三夜、後の月でした。
十五夜の中秋の名月と合わせてみると良いと言われ、片方を見逃すと片見月と言われよろしくないようです。
月見にはススキということで、この時期まで見れる十三夜ススキを飾りました。

黒松は樹皮が黒っぽくなることからきた名です。
海岸沿に多く分布し、防風林や景観のため植林されてきました。
他の草木らが紅葉し枯れ落ちてゆく中、常盤の緑をたたえる松は益々その青を濃くしてゆくようです。

過ぎ行く秋を感じつつ、控える厳しい冬に備えて植物も動物も人間も、いそいそと支度に追われるようです。
そうして秋はいつも足早に去っていくようです。


銀座雨竹庵

2017年10月21日土曜日

晩秋に向かう彩りをお楽しみください





五葉松  樹齢約70年
小菊
カマツカ 樹齢約35年


10月23日は24節気の霜降にあたります。
いよいよ秋深まり、朝晩はぐっと冷えこみ冬が近いことを予感させます。

かまつかの実も色づきはじめました。
かまつかは材が強く鎌の柄に利用されたことなどからついた名のようです。
別名にウシゴロシともいい、牛の角がかまつかの木に引っかかっても折れなかったそうですが、
その名に似つかわしくないほどの可愛らしい姿です。

野の草花も朝霜にあたり紅葉し、次第に枯れ始めることでしょう。
小菊もここで目一杯咲ききろうとしているかのようです。
なんとも健気で可憐な姿です。

五葉松は読んで字の如く、ひとつの芽から針葉が5つ出るもので、他の松類と分ける特徴といえます。
葉が細かいことで樹をより大きく見せるとともに、棚といわれる葉組みが作り易く、
盆栽として理想の形を求められる、いわゆる盆栽の王道を行く素材といえます。
黒松、赤松に並び、松盆栽の代表といえる五葉松には力強さの中にも雅やかな品格が感じられます。

季節は晩秋に向かい、沢山の実りをもたらし最後の輝きを放ってゆきます。
栄枯盛衰を繰り返す草木の美しさを一番良く感じられる季節ではないでしょうか。


銀座雨竹庵

2017年10月10日火曜日

深まる秋をお楽しみください


 


山柿 樹齢約20年
紅チガヤとカマツカの寄せ
真柏 樹齢約60年

仲秋を過ぎ、10月8日は24節気の寒露となり秋は深まりつつあります。
朝晩は特に肌寒くなってきたようです。
山柿の実も少しずつ色がついてきました。
食べ頃はまだもう少し先でしょう、などと学童の頃、帰り道にあるよその家の塀先に見える柿をみて思った、なんて方もいるのでは。
渋柿を軒に吊るしてある農家の光景も絵になるものです。

ここにきて紅チガヤの赤も色濃くなっているようです。
混生しているカマツカも赤くなってきました。
まるでそのまま野原から引っ張り出したかのような自然な雰囲気を感じる植付けです。

真柏は夏の暑さから逃れてイキイキしているようです。
朝露に太陽の光が当たって緑が冴えて見えます。
この後の厳しい冬が来る前に沢山の養分を吸い上げて、光合成をし力を蓄えています。

秋深まり、実が熟し紅葉が始まり、山々は錦に色づき始めます。
動物たちは冬に備えて懸命に蓄えて、魚も脂がのって美味い時期です。

食欲の秋に芸術の秋と私たちもある意味肥えていきそうです。
スポーツの秋とはそういう意味も含んでいるのでしょうか。


銀座雨竹庵

2017年10月2日月曜日

盆栽が新しくなりました






姫リンゴ 樹齢約30年
イトススキ
五葉松 樹齢約60年

10月4日は十五夜、中秋の名月。
秋の調ちょうど真ん中にあたり、いつの間にやら残暑もなくなり、朝露がきらめく季節です。

実りの秋、姫リンゴの実が赤く染まってきました。
リンゴの仲間ですから、食べられるのかが気になるところですが、そのままでは酸味が強くてとても食べられません。
砂糖や蜂蜜になどに漬けて、何日も寝かせれば、ジュースやシロップにして美味しくいただけるようです。

中秋の名月にはやはりすすきは欠かせません。
すすきは神様の依り代であり、すすきを稲穂に見立てて飾ると言われます。
一緒に団子を供えて、こちらは月見酒というのもよいでしょう。

五葉松は彼岸が過ぎたあたりで春に出た新葉がかたまり、ようやく室内にも飾れるようになります。
松の王様、しいては盆栽の王様といえる五葉松が飾れるようになることは、いわばボジョレ解禁に並ぶ嬉しい出来事です。

雪月花にあるように月は日本の四季の美しさを代表するひとつのようなもの。
春夏秋冬見えるものですが、やはり秋は格別です。

十五夜の月はもちろんですが、片見月にならぬよう、来月の十三夜も忘れてはいけませんね。


銀座雨竹庵

2017年9月15日金曜日

店内の盆栽をお楽しみください





    姫柿 樹齢約30年
    箱根菊
    桧  樹齢約50年

9月23日で秋分となります。
彼岸の中日で、昼の時間と夜の時間がちょうど半分ずつになり、ここから徐々に夜が長くなってゆきます。

姫柿の実はまだ青々としていますが、これから赤く色づいてくることでしょう。
昔中国から持ち込まれたものですが、柿渋を採取するためと、鑑賞用として渡来したようです。
渋が強いのと、果肉より種が占める割合が多いので、食用には向きませんので悪しからず。

9月9日は重陽の節句でした。
別名に菊の節句とも言います。重陽の節句に菊の花を愛でるのは、古くは中国から来た文化であり、酒に菊の花を浮かべて飲み干せば長寿が得られるとの伝えがあるようです。

まるで御神木のような存在感のある桧の盆栽です。
桧の歴史は古く、弥生時代から桧の材木は随一とされ、神社仏閣の多くにヒノキ材が使われています。
神殿の柱になる太く立派なヒノキを求めて各地を探し周ったようです。
台風が多いのは人も植物も困ってしまいますが、暑さ寒さも彼岸までというように、しばらくは落ちついた気候が続き、ここから徐々に秋深まってゆきます。

秋の夜長をゆったりと過ごせると良いですね。



銀座雨竹庵



2017年8月21日月曜日

店内の盆栽が新しくなりました。






     ケヤキ 樹齢約50年
     屋久島すすき
     真柏石付き 樹齢約50年

立秋を過ぎ、8月23日には処暑をむかえます。
暦では暑さもピークを越えて、朝夕が涼しく感じられる頃となるようですが、
現代の気候にはあてはまらなくなっているようです。

夏休みをつかって田舎に帰郷した方も多いでしょう。
子供の頃によく遊んだ神社や公園のケヤキが気がつけば大きな老大木なっていたなんてこともあるかも知れません。
多くの自治体がケヤキをシンボルとして、県の木、市の木、町の木として指定しています。
街路樹や公園などによく使われ、とても身近に感じられる木ではないでしょうか。

屋久島すすきが早くも穂を出しています。
「秋来ぬと目にはさやかに見えねども…」とは申しますが、少しずつ秋はやって来ています。
今年の仲秋の名月、十五夜は10月4日とやや遅めです。

真柏の石付き盆栽はまるで山中の樹海のように鬱蒼として見えます。
夏の日差しを遮り、動物たちの隠れ家となっているのでしょう。
薄暗い森の中は涼しく、苔に覆われたオアシスといったところでしょうか。

暑い日々が続いていても、秋になれば残暑といいます。
暦の上と言わずに、微かな秋の気配を見つけてみましょう。