2013年10月28日月曜日

店内の盆栽が新しくなりました。

樹種 紫式部     樹齢 約30年
樹種 秋草寄せ(野菊・紅ちがや・縞ススキなど)
樹種 真柏      樹齢 約35年

暦の上では10月23日は24節気の霜降にあたります。
朝夕は冷え込み朝露が降り始める。
秋気が去り冬の兆しが強くなるとされています。
秋の暮、ゆく秋を惜しむは今も同じ。
でも今年の天気は今も台風の報せに翻弄される
盆栽家にとっても苦労が多いものです。

真柏は険しい山峡に生きる樹です。
岩肌に必死に根を張り、風雪にも耐え、
折れて倒されてもそこから枝を出して生きる強靭な生命力のある樹です。
この度の台風などの被害に合われた方々が真柏のように
不屈に立ち上がっていけるよう祈ります。

秋は山の紅葉だけでなく、
野の草花にも色どりをもたらしてくれます。
紅ちがやは紅葉し、縞すすきとのコントラストは美しく、
野菊やりんどうが足元の秋を楽しませてくれます。

紫式部がきれいに色づきました。
秋の実ものの中でも、赤や黄色はよくありますが、
紫は他にないのでよく目立ちます。
野山に自生しますが、盆栽や園芸に使われているのは、
「コムラサキ」という別種ですが、
まとめて「紫式部」とすることが多いものです。
落葉後の実だけ残した姿はよりすばらしく、
美しいと言われる人気の樹種です。
紫式部という名前もうれしいものです。

秋は日本人の美意識をよく表現した“もののあらわれ”を
どこかで発見できる時です。
きれいな色どりや実りも瞬く美だからこそきらめきます。
そして自然の命はまた巡ってくるという
希望があることも大切な要素だと思います。


株式会社 エスキューブ

銀座 雨竹庵


2013年10月15日火曜日

店内の盆栽が新しくなりました。

店内の盆栽が新しくなりました。
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樹種 西洋かまつか     樹齢 約15年
樹種 藤袴
樹種 五葉松        樹齢 約45年

10月8日は24節気の寒露にあたり10月23日は霜降となります。

秋深まり、冬の気配も感じられる頃となりますが、
近頃は温暖化のせいか季節外れの暑い日もあり、
紅葉は少し遅れているようです。

そんな中西洋かまつかの実がようやく赤く染まりました。
毎年よく実をつけてくれるこの樹は北米原産。
日本にあるかまつかに似ていることから、
西洋かまつかの名がついたのものですが、さすがは洋もの、
丈夫で実つきもよいので重宝します。

10月17日は十三夜、十五夜の月は中秋の名月に対し、十三夜は「後の月」。
秋の七草のひとつ、藤袴の花が咲き、秋の風情もひとしおです。
「万葉集」に秋の七草を詠んだ山上憶良。
山上憶良もこの藤袴を見て秋を感じたのでしょう。

木々が秋色に染まる中、五葉松は朝夕の冷気でいっそう緑が冴えてゆきます。
昨年の古葉は茶色くなり、落葉し、
古葉が落ちることで光が通りより美しく見えるのです。

身に入る、秋寒、やや寒、肌寒と秋の寒さや寂しさを表す季語が多くありますが、
ここ最近は秋晴れどころか真夏日の気温になったりとどうもおかしな天気が続いています。
寒さ嫌いの人にはうれしいことかもしれませんが、
反面冬の寒さが反動で厳しくなるようです。

何事も普段通りのままが良いものです。

株式会社 エスキューブ

銀座 雨竹庵


2013年10月1日火曜日

秋深まる盆栽をお楽しみください




樹種 五葉松     樹齢 約60年
樹種 すすき
樹種 吊り花まゆみ  樹齢 約15年

彼岸も明けて10月8日には24節気の寒露にあたり、
朝夕にはぐっと冷え込み朝露も冷ややかに感じる、いよいよ秋深まる頃であります。

実りの秋、新米、新蕎麦、果物が色づき、太陽の恵みから収穫の時を迎えます。
ひと月前は青実であった吊り花まゆみも、
すっかり色づき、はぜて中の朱い種子まで見せ始めています。
可愛らしいくす玉のようです。

十五夜の月を愛でるのももちろんですが、夜毎に欠けていく下り月もまた良いもの。
このすすきには「十三夜すすき」後の月に合わせるように遅れて穂を出します。

十三夜は10月17日ですが、葉姿はきれいな細い扇型。
月夜のシルエットにぴったりです。
夏の日をたっぷり浴びた五葉松も寒露の冷え込みに葉がきゅっと締まり、
緑が冴え渡ります。

秋の夜長、虫が夜もすがら奏で、月は澄み、
夜風はじみじみと秋の深まりを伝える。
ひとり静かにもの思うに適うときであります。

株式会社 エスキューブ

銀座 雨竹庵