2017年5月16日火曜日

店内を彩る盆栽をお楽しみください




      山もみじ  樹齢約35年
      アヤメ
      真柏  樹齢約60年


立夏を過ぎて風薫る季節です。山々は新緑に覆われ、生命の輝きが満ち溢れているようです。
険しい山に生きる真柏は風雪に押しつぶされながらもたくましく崖から枝を伸ばし、今やと葉を茂らせています。
炎天の真夏に入るまではいっきに力をみなぎらせているようです。

山もみじの寄植えはもみじ林のように見せています。
まだ出たばかりの新葉に太陽の光が透けるようで、葉陰は薄く清廉な空気が漂っているようです。
木々の間を鹿などの動物たちが歩いている絵が想像できるでしょう。

アヤメが咲きだすと夏の始まりを感じます。
アヤメは湿地の植物のように思われていますが、低山から高原の明るい草原に見られる植物です。
「いずれはアヤメかカキツバタ」と、よく似ていてどちらも良いという
言いまわしがありますが、アヤメは乾いた土地を好み、カキツバタは湿地を好みますので、本来住処は離れているようです。

夏の始まりと同時に、梅雨がくるまでの良日が永く続くのを願う方も多いでしょう。
暑くなってきても、カラッとして風が気持ち良いこの頃は、予定が無くとも自然と外に出かけたくなる気分になるものです。



2017年4月30日日曜日

店内の盆栽をお楽しみください




       出猩々もみじ 樹齢約20年
       風知草
       桧  樹齢約60年

季節は立夏を間近に若葉きらめく頃です。

出猩々もみじは春の芽出しが真っ赤に色づき、目を引きます。
夏に近づくにつれ緑色になってゆき、秋にはまた紅葉してくれます。

風知草は夏の間に涼しさを感じさせてくれる葉物ですが、
春の芽出しも爽やかでとても良いです。

桧は古来から最上級の材木として扱われてきました。
太くて大きな桧は神社や仏閣の建造には貴重なものでした。
桧の香りを好むのは日本人のDNAに刻まれているのでしょう。

2017年4月19日水曜日

盆栽が新しくなりました。






          藤の花 山藤・約40年
          丹頂草
          真柏  樹齢約50年

深山の“春兆”


街並みの“桜の便り”がいつの間にか消えてゆくこの頃、喧騒から遠く自然の風吹く山々にも、春は確実に花開いてきています。


足下の渓流も雪どけ水の清冽な流れを取り戻し、沢の脇には丹頂草が花首を陽射しに向けて精一杯開いています。


山々はこうして少しずつ“温”を取り戻して“萌える樹々”が緑のハーモニーを奏でるようになります。

それでも 遠く高く仰げば、草花も無い断崖の高所に真柏の老樹は、深い緑を湛えて変わらぬ表情を見せています。


変わらぬ命・刻々と姿を変える命、そのすべてが大きな自然の中にあります。

私達もこの自然の中のひとつなんですね。


森前誠二

2017年2月13日月曜日

盆栽が新しくなりました。




サンシュユ 樹齢約30年
寒菊
五葉松 樹齢約60年 

2月4日の立春を過ぎ、暦では春の到来です。 とはいえこの頃は各地で大雪が降るなど、まだまだ寒さ厳しい季節です。 寒い中でも常盤の緑を保つ松は、日本人の持つ精神性や信仰心の象徴となってきました。 中でも五葉松は黒松や赤松に比べ葉が短く凛としていて、葉組みが綺麗にまとまり、 松の中では千両役者ばりに絵になる姿をしています。 ようやく近くの庭梅が咲き出してくる頃、盆栽は一足先に早春の黄色花を代表するサンシュユが開き始めます。 春黄金花の別名もあるように、葉に先立って花を咲かせ、満開になると全体を黄金色が覆うように見せます。 サンシュユは中国の山茱萸の漢名を音読みした名です。 寒菊もこの時期に貴重な色合いです。 これは春というより冬の花ですが、霜にも強く、鑑賞用に作られています。 春は名のみというように、まだ寒さのピークではと思えるほどですが、 そんな時こそ僅かな春の兆しを探してみるものです。