2017年10月21日土曜日

晩秋に向かう彩りをお楽しみください





五葉松  樹齢約70年
小菊
カマツカ 樹齢約35年


10月23日は24節気の霜降にあたります。
いよいよ秋深まり、朝晩はぐっと冷えこみ冬が近いことを予感させます。

かまつかの実も色づきはじめました。
かまつかは材が強く鎌の柄に利用されたことなどからついた名のようです。
別名にウシゴロシともいい、牛の角がかまつかの木に引っかかっても折れなかったそうですが、
その名に似つかわしくないほどの可愛らしい姿です。

野の草花も朝霜にあたり紅葉し、次第に枯れ始めることでしょう。
小菊もここで目一杯咲ききろうとしているかのようです。
なんとも健気で可憐な姿です。

五葉松は読んで字の如く、ひとつの芽から針葉が5つ出るもので、他の松類と分ける特徴といえます。
葉が細かいことで樹をより大きく見せるとともに、棚といわれる葉組みが作り易く、
盆栽として理想の形を求められる、いわゆる盆栽の王道を行く素材といえます。
黒松、赤松に並び、松盆栽の代表といえる五葉松には力強さの中にも雅やかな品格が感じられます。

季節は晩秋に向かい、沢山の実りをもたらし最後の輝きを放ってゆきます。
栄枯盛衰を繰り返す草木の美しさを一番良く感じられる季節ではないでしょうか。


銀座雨竹庵

2017年10月10日火曜日

深まる秋をお楽しみください


 


山柿 樹齢約20年
紅チガヤとカマツカの寄せ
真柏 樹齢約60年

仲秋を過ぎ、10月8日は24節気の寒露となり秋は深まりつつあります。
朝晩は特に肌寒くなってきたようです。
山柿の実も少しずつ色がついてきました。
食べ頃はまだもう少し先でしょう、などと学童の頃、帰り道にあるよその家の塀先に見える柿をみて思った、なんて方もいるのでは。
渋柿を軒に吊るしてある農家の光景も絵になるものです。

ここにきて紅チガヤの赤も色濃くなっているようです。
混生しているカマツカも赤くなってきました。
まるでそのまま野原から引っ張り出したかのような自然な雰囲気を感じる植付けです。

真柏は夏の暑さから逃れてイキイキしているようです。
朝露に太陽の光が当たって緑が冴えて見えます。
この後の厳しい冬が来る前に沢山の養分を吸い上げて、光合成をし力を蓄えています。

秋深まり、実が熟し紅葉が始まり、山々は錦に色づき始めます。
動物たちは冬に備えて懸命に蓄えて、魚も脂がのって美味い時期です。

食欲の秋に芸術の秋と私たちもある意味肥えていきそうです。
スポーツの秋とはそういう意味も含んでいるのでしょうか。


銀座雨竹庵

2017年10月2日月曜日

盆栽が新しくなりました






姫リンゴ 樹齢約30年
イトススキ
五葉松 樹齢約60年

10月4日は十五夜、中秋の名月。
秋の調ちょうど真ん中にあたり、いつの間にやら残暑もなくなり、朝露がきらめく季節です。

実りの秋、姫リンゴの実が赤く染まってきました。
リンゴの仲間ですから、食べられるのかが気になるところですが、そのままでは酸味が強くてとても食べられません。
砂糖や蜂蜜になどに漬けて、何日も寝かせれば、ジュースやシロップにして美味しくいただけるようです。

中秋の名月にはやはりすすきは欠かせません。
すすきは神様の依り代であり、すすきを稲穂に見立てて飾ると言われます。
一緒に団子を供えて、こちらは月見酒というのもよいでしょう。

五葉松は彼岸が過ぎたあたりで春に出た新葉がかたまり、ようやく室内にも飾れるようになります。
松の王様、しいては盆栽の王様といえる五葉松が飾れるようになることは、いわばボジョレ解禁に並ぶ嬉しい出来事です。

雪月花にあるように月は日本の四季の美しさを代表するひとつのようなもの。
春夏秋冬見えるものですが、やはり秋は格別です。

十五夜の月はもちろんですが、片見月にならぬよう、来月の十三夜も忘れてはいけませんね。


銀座雨竹庵