2017年12月19日火曜日

クリスマスの気配漂う盆栽



仏手柑 樹齢約25年
シクラメンにコケモモ
桧 樹齢約45年

12月22日は24節気の冬至となります。
日照時間が最も短くなる日、つまり太陽の力が一番弱まる日です。
この日を境にまた日照時間が長くなり始めることから、「一陽来復」といって太陽が力をよみがえらせる日とされ、
陰から陽へと運気が上昇する起点とされています。

先端が指先のように分かれている「仏手柑(ぶっしゅかん)」。
「手仏手柑」とも呼ばれ、鮮やかな黄色い皮はゴツゴツとして、柑橘の仲間なのに果肉がほとんどないという
ユニークな植物です。
原産地はインド北東部で、仏様の手のように見えることからこの名前になったそうです。

桧の寄せ植えは桧林をイメージして、雪化粧をしてみました。
北欧の方からトナカイのそりに乗ってあの白い髭と赤い服のお爺さんがやって来るような、そんな光景は見えないでしょうか。

コケモモはこの時期に貴重な色をだしてくれます。
可愛らしい赤い実に緑の葉はクリスマスカラーにぴったりです。
シクラメンは地中海沿岸地方原産で 明治末期に渡来したものですが、今では様々な品種が開発され、
すっかり冬の定番の花になりました。

柑橘類が旬を迎え、寒さ厳しくなるこの季節、コタツにみかん、冬至の柚子湯と日本には欠かせない風物詩ですが、
やはりクリスマスに押されがちであります。


銀座雨竹庵


2017年12月5日火曜日

師走の盆栽




姫柿 樹齢約35年
コケモモ
五葉松 樹齢約80年

12月7日で24節気の大雪となります。
寒さが日に日に厳しくなり、山々だけでなく平地にも雪が降り出す頃となります。
いよいよ冬本番というところでしょうか。
柿のミニチュアのような可愛らしい実が鈴生りになって楽しませてくれています。

姫柿は昔中国から持ち込まれたものですが、柿渋を採取するためと、鑑賞用として渡来したようです。
渋が強いのと、果肉より種の占める割合が多いので、食用には向きませんので悪しからず。
実持ちがよく、年明けまでついていることもあり長く楽しめます。
鳥もあまり食べないので、尚の事ですね。

コケモモは冬の寒さにも強く、-40度の環境下でも耐える力があり、葉も落とさずに可愛らしい実を見せてくれます。
実は酸味が強いですが、北欧ではジャムや甘煮にして食す習慣があります。

五葉松は読んで字の如く、ひとつの芽から針葉が5つ出るもので、他の松類と分ける特徴といえます。
葉が細かいことで樹をより大きく見せるとともに、棚といわれる葉組みが作り易く、盆栽として理想の形を求められる。
いわゆる盆栽の王道を行く素材といえます。
黒松、赤松に並び、松盆栽の代表といえる五葉松には力強さの中にも雅やかな品格が感じられます。

気づけば今年も後ひと月です。
おそらく、ここから瞬く間に正月になっていることでしょう。
年の終わりと来る年の準備が否応なく迫ってきます。
なるほど、師も走る訳です。


銀座雨竹庵