2018年9月14日金曜日

店内の盆栽が新しくなりました








真弓(マユミ) 樹齢約20年
紅茅萱(ベニチガヤ)
五葉松(ゴヨウマツ)  樹齢約60年
風知草(フウチソウ)
金四手(カナシデ)  樹齢約30年

9月8日の白露を過ぎて次第に秋らしくなってきたようです。
特に朝晩は寒さを感じるようになりました。野山の植物たちも敏感に反応しているようです。

マユミの実も少しずつ色づきはじめ、ポンと割れるのも遠くはないでしょう。
沖縄を除く日本全国の山地に自生し、古くから庭木や盆栽として親しまれてきました。材質が強い上によくしなる為、古来より弓の材料として知られ名前の由来になっています。

チガヤは、日本全土の日当たりの良い原野や山地に群生し、晩春のころ白色の円柱状の花穂が美しく目立つ多年草ですが、ベニチガヤはその園芸種です。
葉先や葉鞘が鮮明な赤紫色で美しいことから愛好家に好まれています。

五葉松は5月頃から新芽が成長し、夏の間たっぷり陽の光を浴びて、秋の彼岸が近づく頃あたりでようやく新葉がしっかりとしてきました。
五葉松は読んで字の如く、ひとつの芽から針葉が5つ出るもので、他の松類と分ける特徴といえます。
葉が細かいことで樹をより大きく見せるとともに、棚といわれる葉組みが作り易く、盆栽として理想の形を求められる。
いわゆる盆栽の王道を行く素材といえます。

風を知る草とはとても良い名前です。
別名はウラハグサといって、元からねじれて裏がえっているように見えるという特徴があります。
風知草も秋を迎えて穂を出し、風に吹かれています。

シデ「四手」とは神社の玉串や注連縄に付ける紙で作った飾りのことで、果実につく葉状の果苞の形が似ていることからその名前が付けられました。
シデの同属がいくつかある中でカナシデは、葉に整然と刻まれた葉脈と、白く光る幹が魅力的な樹木です。
幹が金属のように光るように見えることから、カナシデといわれたようです。
秋には葉が鮮やかな黄色に色づきます。

2018年9月3日月曜日

店内の盆栽が新しくなりました








山査子(サンザシ) 樹齢約35年
箱根菊 
アメリカ蔦
小判草(コバンソウ)
真柏(シンパク)  樹齢約50年

9月8日で24節気の白露となります。ようやく秋の気配が感じられるようになります。
昨今はまだまだ9月に入っても残暑がぶり返すこともありますが、ともあれ秋の夜長を楽しめる頃です。

山査子の実も少しずつ色づいてきました。秋深まれば真っ赤に色づきます。
中国原産の山査子は古くに薬用植物として持ち込まれたことが最初のようです。
現在でも美容や健康に良いとしてドリンクやドライフルーツにして食されています。

箱根菊は箱根を中心に富士火山帯の山地に多く自生する日本固有種の菊で、正式にはミヤマノコンギクといいます。
山地の林や草原の中で群生して咲く姿はとても美しいものです。

アメリカ蔦はアメリカ、メキシコの原産でたいへん丈夫で成長の早いツタです。
猛烈な生命力で他の木や壁をつたってどんどん伸びてゆきます。
青葉も瑞々しくて良いですが、これからの秋の紅葉も見事です。

小判草は穂を沢山だして、豊穣の秋を演出しています。とは言っても実はこれニセコバンソウ。
アメリカ原産のワイルドオーツといわれる種類です。コバンソウよりずっと丈夫で手間いらず、毎年ちゃんと穂を出してくれます。

真柏は深い山の崖のような場所でも生きるたくましい生命力をもっています。
雷や突風に打ち倒され、舎利といわれる骨のような木の芯の部分が現われながらも捻転し枝葉を伸ばしています。
深山の清らかな空気を纏い、原生のままの荒々しくも気高い姿はそこにあるだけでまわりの空気がピリリとひき締まるようです。

2018年8月17日金曜日

店内の盆栽が新しくなりました







     桧             樹齢約35年
     鷺草(サギソウ) 
     姫孟宗竹(ヒメモウソウチク) 
     韮(ニラ)
     小楢(コナラ)  樹齢約40年

8月23日で秋の2つ目になる節気である処暑を迎えます。
朝夕には涼しさを感じられてくる頃でしょうか。
しかし、まだまだ残暑厳しい季節が続きます。

桧の歴史は古く、弥生時代から桧の材木は随一とされ、神社仏閣の多くにヒノキ材が使われています。
よって桧の人工林は各地に多く点在しており、里山の原風景を感じられます。
田舎へ帰ったおり、涼やかな冷気が漂う暗い桧林は少し近寄りがたい雰囲気を感じたものです。

白鷺が羽を広げた様子に見立て名付けられた鷺草は、日本各地の日当たりのよい低地の湿地に生える球根性のランです。
残暑厳しい中で咲きだす、涼やかな花は夏の一服の清涼剤と言える人気の花です。

姫孟宗竹は七夕に因み飾ります。
8月17日は旧暦の七夕にあたります。
本来、七夕は秋の行事でありお盆とも密接な関係があったようです。
それに7月7日は梅雨の只中ですから、織姫も彦星にはまず会えないことになってしまいます。
そんなのは悲し過ぎるではありませんか。

ニラ(韮)は8〜10月に咲くユリ科の花。
畑、草地に生息する多年草で花茎を出し、真っ白い花をつけます。
ニラというと真っ先に食材と思う方も多いでしょうが、こんな可愛らしい花を見せてくれます。
ちなみに葉っぱをちぎるとちゃんとニラの匂いがしますが、ちぎらないでください。

コナラは日本及び朝鮮半島を原産とする落葉樹でクヌギと共に雑木林の代表格です。
枝先にまだ小指の爪ほどの小さなドングリが見えています。
里山の生き物の貴重な食糧となるほか、シイタケのホダ木、薪、家具材として大変に馴染みが深い樹木です。
夏休みの里山ではカブト虫やクワガタ虫の採れる、子供達の宝の山になるでしょう。


2018年8月7日火曜日

店内の盆栽が新しくなりました








小楢(コナラ) 樹齢約30年
イチョウ    樹齢約5年
イチジク    樹齢約20年
シノブ
真柏      樹齢約60年

8月7日で立秋となり暦の上では秋の始まりです。
まだまだ暑さ厳しく残暑ですが、夏は終わります。
異常気象や温暖化の影響で昔の季節感とはかなりのズレがあるようです。
コナラは日本及び朝鮮半島を原産とする落葉樹でクヌギと共に雑木林の代表格です。
枝先にまだ小指の爪ほどの小さなドングリが見えています。里山の生き物の貴重な食糧となるほか、シイタケのホダ木、薪、家具材として大変に馴染みが深い樹木です。
夏休みの里山ではカブト虫やクワガタ虫の採れる、子供達の宝の山になるでしょう。

イチョウは中国原産の裸子植物。
街路樹や公園など全国で普通に見かける樹木ですが、分類上は特殊な樹木です。
世界古来の樹木で氷河期にほぼ絶滅という危機に瀕していました。
現在のイチョウは生きる化石と言われていますが、暑さにも負けずたんたんと若芽を伸ばしています。

いちじくの実が徐々に大きくなってきました。
漢字では「無花果」と書くのは、花を咲かせずに果実をつけるように見えることからついた名前です。
しかし、この実のように見えるのは[花のう]といって中に無数の小さな花をもった袋のようなもの。
渡来した江戸時代には、不老長寿の実とも言われていたようです。

樹木の樹皮やウロなどにはりついて生きる着生植物のシノブは、この時期に苔玉やつりしのぶなどでよく見かけます。
山林などの自生地の冷気を感じさせるのはもとより、「暑さを耐え忍ぶ」の語呂あわせで夏の風物詩の一つになっています。
真柏は深い山の崖のような場所でも生きるたくましい生命力をもっています。
雷や突風に打ち倒され、舎利といわれる骨のような木の芯の部分が現われながらも捻転し枝葉を伸ばしています。
舎利はまるで彫刻されたアートのようでもあります。

深山の清らかな空気を纏い、そこにあるだけでまわりの空気がピリリとひき締まるようです。

2018年7月13日金曜日

店内の盆栽が新しくなりました






      ツリバナマユミ 樹齢約15年
      リョウブ       樹齢約6年
      イチョウ       樹齢約40年
      風知草とミソハギ
      桧             樹齢約50年


7月23日で24節気の大暑をむかえ、暑さの極みとなります。人も動物も植物もここを乗り切るために、活動を控えてじっと息を殺して耐え忍ぶようです。

吊花まゆみは名の通り、実が吊り下がっています。
この実はこれから徐々にピンク色に色づいていき、秋深まる頃くす玉が割れるようにぱっと開いて中の赤い種子を見せてくれます。今はまだ青実ですが、風で揺すられる姿は見ていてとても涼やかです。

リョウブは北海道南部から九州にかけて自生する落葉性の小高木です。
初夏〜夏にかけて白い小花を穂状に咲かせます。古木になると幹の表皮が剥がれて表れる滑らかな幹肌は美しく、床柱などに使われる良い材になるのだそうです。
また、芽吹いたばかりの新葉はアクがなく食用として、天ぷらやご飯に混ぜてリョウブ飯として食べられるとのこと。

イチョウは中国原産の裸子植物。街路樹や公園など全国で普通に見かける樹木ですが、分類上は特殊な樹木です。
世界古来の樹木で一度氷河期にほぼ絶滅し、現在のイチョウは生きる化石と言われています。
そんな存在がこんな身近にあることに気づいている人は少ないかも知れませんが、イチョウはただ平然と青葉をたたえています。
夏に涼を呼ぶ草物の定番といえる風知草とミソハギの混成です。
ミソハギを漢字で書くと「禊萩」といって、禊に使われる萩に似た花を咲かせることからきており、お盆飾りによく使われています。お盆の時期に長い間ゆっくり咲いてゆくミソハギは、田んぼの畦や湿地帯などの日当たりのよい水辺を好む、多年草です。

桧の歴史は古く、弥生時代から桧の材木は随一とされ、神社仏閣の多くにヒノキ材が使われています。
よって桧の人工林は各地に多く点在しており、里山の原風景を感じられます。
田舎へ帰ったおり、涼やかな冷気が漂う暗い桧林は少し近寄りがたい雰囲気を感じたものです。

暑さの盛り、炎天とは大げさでなく、ここのところの気象は異常に感じられます。
日焼けは人だけでなく植物にも被害が出ます。秋の紅葉のためにもほどほどにしていただきたいものです。



銀座雨竹庵






2018年7月3日火曜日

盆栽が新しくなりました







7月7日は24節気の小暑、そして五節句のひとつ七夕です。
梅雨明けも間近となり、暑い夏が訪れます。

七夕は豊作を祖霊に祈るお盆行事の一部でもあり、笹は精霊が宿る依り代とされてきました。
願い事を短冊に書いて笹の葉に吊るし、星にお祈りするのも中国伝来のものと日本文化が合わせてできたものです。
姫孟宗竹は元来の孟宗竹に比べて太くならず、高く大きく伸び過ぎることもない、盆栽に適した種類です。
手もとで七夕飾りを楽しむにはこれが一番といえます。

ヤマモミジは植物学上はカエデ科カエデ属であり、カエデの中でも葉の形状の特徴から
切れ込みが深いものなどをモミジと呼ばれているようです。
漢字で紅葉と書いてモミジと読みますが、秋の紅葉に劣らず青葉にも清々しい風情があり良いものです。

富貴蘭は日本原産のラン科フウラン属で低山地帯の樹林の木のうろや又などに着く着生植物です。
江戸時代より葉変わりや斑入りのものなどを選別・命名して栽培され、それらを富貴蘭と呼び、
愛好されている古典園芸植物です。
葉芸もさることながら、初夏に咲く花が可憐で美しく、香りもよいので、一般の植物愛好家からも人気のランです。

十和田アシは沼や湿地に群生する多年草です。
葉に白の縦縞斑が入り、涼感が有り風に揺られる姿に風情を感じられます。
8月を過ぎると葉が紅葉し花穂が出てきて秋草の彩りになります。

真柏も緑濃くなり力が満ちているように見えます。
梅雨明けを間近に、間も無く来るであろう炎天に備えているかのようです。
真夏になるといったん眠ったようになってやり過ごす性質があり、その時までは水を吸い上げ枝葉を伸ばしています。

最新のニュースでは関東は早くも梅雨明けが発表されたようで、空梅雨は今後の水不足を呼ぶことにならないか
いささか心配です。


銀座雨竹庵

2018年6月18日月曜日

盆栽が新しくなりました







コナラ 樹齢約25年
ヤマアジサイ
夏ヅタ  樹齢約25年
ホタルブクロ
真柏  樹齢約80年

6月21日は24節気の夏至にあたります。
太陽が最も高く昇る日で、昼が一番長く夜が短い日です。
とはいえ梅雨の只中にあって太陽はなかなか顔を出しません。
人には鬱陶しい長雨ですが、植物にとっては恵みの雨、この期にグングンと水と養分を吸い上げて枝葉を伸ばしてゆきます。
里山の雑木林も雨でしっとりして瑞々しくなります。

コナラは日本及び朝鮮半島を原産とする落葉樹でクヌギと共に雑木林の代表格です。
絵に描いたような形のドングリができ、里山の生き物の貴重な食糧となるほか、
シイタケのホダ木、薪、家具材として大変に馴染みが深い樹木です。

山あじさいは別名で沢あじさいといわれ、山の沢や谷など、しっとりと湿気のある所に自生しています。
一般にあじさいと言うと丸い球形に咲く西洋アジサイをイメージされる方も多いかもしれませんが、
日本に自生する山あじさいの可憐で楚々とした美しさも良いものです。

蔦はたくましい生命力を持った樹です。
山では樹や岩に街中ではビルの緑化にあらゆる所に張り付きつたって生きています。
今は雨に濡れてみずみずしい青葉を繁らせてゆき、夏の暑さにじっと耐え、秋には美しく紅葉してくれます。

ホタルブクロはキキョウ科の多年草で、梅雨時の6,7月頃に各地の山野の道端や土手で釣鐘型の花を咲かせます。
子供が蛍を入れて遊んでいたことからついた名前のようです。

深山の崖などに生きる真柏も雨をうけて喜んでいるかのように青々としてきました。
白い骨のようにも見える舎利は、風雪で倒され、または雷に打たれできるもの。
恵みの雨が一変して台風などにならぬよう天に願うは人ばかりではないようです。




銀座雨竹庵

2018年6月5日火曜日

盆栽が新しくなりました






    ヤマモミジ 樹齢約50年
    早苗 (コシヒカリ)
    真柏  樹齢約60年
    コバノギボウシ
    桧  樹齢約30年

6月6日で24節気の芒種となり、田んぼもすっかり稲が植えられ、水面はキラキラと反射して初夏の美しい景色を見せています。

ヤマモミジの葉はまだ出そろったばかり。
薄い葉をいっぱいに広げて日光を浴びて、透きとおるようです。
次第に緑濃くなってゆくのでしょう。

日本の風土や文化は稲作が中心になってきたものです。
一年を通して祭りや儀式の多くは稲作が関わっており、生活の軸になっていました。
知り合いの農家の方から実際に田植えするコシヒカリの早苗を譲っていただき、植え込んでみました。

真柏は深い山の崖のような場所でも生きるたくましい生命力をもっています。
雷や突風に打ち倒され、舎利といわれる骨のような木の芯の部分が現われ、まるで彫刻されたアートのようでもあります。
厳しい環境に生きる真柏も暖かい日差しを浴びて緑が生き生きとしてきました。

ユリ科のコバノギボウシはオオバギボウシと比べて葉が小さいのが名前の由来。
全国の山地や湿地に自生しています。
草陰から首を伸ばして咲く薄紫の花は夏の定番といえます。

桧林を思わせる寄せ植えの盆栽です。
桧の歴史は古く、弥生時代から桧の材木は随一とされ、神社仏閣の多くにヒノキ材が使われています。
桧の人工林は各地に多く点在しており、里山の原風景といえます。

沖縄から四国まで梅雨入りは迫っていますが、関東はいつになるのでしょうか。
長梅雨も嫌なものですが、空梅雨も困ります。
災害が起こらないことを祈るばかりです。



銀座雨竹庵

2018年5月18日金曜日

盆栽が新しくなりました





皐月(大盃) 樹齢約50年
アヤメ
桧  樹齢約30年

5月21日で小満をむかえ大地の気が満ちてゆきます。
山の木々はすっかり緑が繁茂し、植物も動物も花を咲かせ、子をつくり、命の輝きを見せてくれます。

サツキが鮮やかな花を咲かせました。
ツツジの仲間であるサツキは古く旧暦の五月を皐月と言い(現在での6月)、
他のツツジ類に比べ皐月の頃に遅れて咲いてくることでサツキツツジと呼ばれました。
花形良く小葉で幹もきれいで尚且つ丈夫であることから、交配され様々な品種が発表され人気を博しています。

菖蒲は北海道から九州まで分布し、各地の公園や菖蒲園で見頃を迎えています。
「いずれは菖蒲か杜若」と似ていてどちらも美しいことをいいますが、昔から人々に親しまれてます。
桧の歴史は古く、弥生時代から桧の材木は随一とされ、神社仏閣の多くにヒノキ材が使われています。
神殿の柱になる太く立派なヒノキを求めて各地を探し周ったようです。

芒種をむかえると梅雨入りが迫る頃です。
桧林が雨にけむる風景を想像してみると日本の梅雨の景色のひとつとも言えるでしょう。

五月雨、皐月晴れとどちらも旧暦の5月を言い、現代の暦では6月の梅雨どきの空模様を表しています。
サツキが咲き終わる頃には梅雨入りが近いのでしょう。
今は爽やかな初夏の陽気を楽しむのが一番です。

銀座雨竹庵