2018年4月23日月曜日

盆栽が新しくなりました




 上から

イタヤモミジ 樹齢約25年
ナルコユリ
真柏             樹齢約60年


4月20日で穀雨を迎え、春の雨が田畑を潤し、穀物の成長を助ける恵みの雨となる頃です。

山の渓流の側などに見られるイタヤモミジは大きな葉が空を覆う様子を、
板葺きの屋根に見立ててイタヤと名付けられたようです。
開いたばかりの赤ちゃんの手のような葉は、太陽の光が透けるようでとても清涼感のある姿です。
秋には紅葉も見せてくれます。

本州から九州の山林や草原に生えるナルコユリは瑞々しい青葉に白い斑が入り、春を讃えスズランのような花を見せています。「鳴子」という鳥を追い払うために縄に竹筒を吊り下げて音を出す仕掛けに見立てて、
ナルコユリと名付けられたようです。

真柏は深い山の崖のような場所でも生きるたくましい生命力をもっています。
雷や突風に打ち倒され、舎利といわれる骨のような木の芯の部分が現われ、それでも生き続ける力があり、
舎利はまるで彫刻されたアートのようでもあります。

春深し、次の節気は立夏となり春の終わりを意味します。
梅雨がきて日本のむし暑い夏を前に、ゆく春を惜しむ。
朧月に春のなごりを感じるこの頃です。


銀座雨竹庵



2018年4月7日土曜日

盆栽が新しくなりました




イチョウ 樹齢約40年
風知草
黒松  樹齢約70年

4月5日は24節気の清明にあたります。
天地万物の気が満ちて、清く明らかになります。
散り桜も美しくいよいよ春もたけなわ、新しい命の芽吹きが始まります。

いちょうと言うと公園や、お寺の参道のいちょう並木を想像する方も多いでしょう。
綺麗に黄葉しているところや銀杏を落している光景は憶えていても、
なかなか芽出しや新葉のいちょうを間近に見る機会は少ないかも知れません。
植物の中でも進化が進まず、生きた化石とも言われるいちょうの芽出しは、まるで生命の誕生の瞬間を見るかのような
感動を得られると言っても過言ではありません。

夏の間には涼を演出してくれる風知草も、今ようやく新芽が出てきたところです。
葉が伸びきってサラサラと風に揺れる姿も美しいのですが、萌え出でた新葉は格別な色味を見せてくれます。

黒松もそろそろ新芽が葉の間からぐんぐんと伸びてくる頃です。
芽が動き始めると、そこからは日の光りに沢山あたらなければいけません。
これが今期最後の松飾りとなるでしょう。

次に松が飾れるようなるのは9月秋の彼岸の頃、今年の新葉が日の光を浴びてしっかり固まってからとなります。

この頃は水も空気も清く美しく、外に出て深呼吸すれば心身が浄化されるようです。
花粉症の方にはお気の毒ですが。


銀座雨竹庵