2018年11月19日月曜日

店内の盆栽が新しくなりました






上から
        真柏(シンパク) 樹齢約60年 
        藪柑子(ヤブコウジ)
        寒椿(カンツバキ)  樹齢約35年  
        爪蓮華(ツメレンゲ)
        蔓梅擬(ツルウメモドキ)  樹齢約35年


11月22日で24節気の小雪となります。
冬は進み底冷えする寒さが身にしみて感じられます。
山々の頂は白く化粧をしてゆきます。

真柏は深い山の崖のような場所でも生きるたくましい生命力をもっています。
雪がのしかかり吹雪に打ち倒され、
舎利といわれる骨のような木の芯の部分が現われながらも捻転し
春には枝葉を伸ばしています。
深山の清らかな空気を纏い、
原生のままの荒々しくも気高い姿は
そこにあるだけでまわりの空気がピリリとひき締まるようです。

『万葉集』にも山橘(ヤマタチバナ)の名で詠まれたヤブコウジは、
古くから日本人に愛されてきた植物です。
常緑で暑さ寒さにも強く、鉢植えやガーデニングに重宝されています。

寒椿はツバキとサザンカの交雑種で様々な品種があります。
11月頃から2月までに咲き出す早咲きで、
冬の只中から楽しめることからたいへん人気があります。
周りの樹々が落葉して色が少なくなる頃に咲く花はそれだけでありがたいものです。

ツメレンゲは乾燥した岩だらけの場所が生息地であり、
その岩の隙間に根を下ろして群生する多肉植物です。
葉の様子が仏像の台座(蓮華座)に似ており、多肉質の葉の先端が尖っていて、
その形状が獣類の爪に似ることからついた名で、
ところによってはタカノツメとも呼ばれています。

蔓性で赤い実姿がウメモドキに見えることからツルウメモドキとなったようです。
北海道から沖縄まで全国の野山に生きるつる性植物で、
秋から冬に他の木々が落葉する頃、赤い実が目立ちます。
園芸や生け花などでたいへん人気の実物です。



銀座雨竹庵

2018年11月6日火曜日

店内の盆栽が新しくなりました








山蔦(ヤマヅタ) 樹齢約40年
野紺菊(ノコンギク)
紫式部(ムラサキシキブ)  樹齢約40年 
風知草(フウチソウ)
黒松(クロマツ)  樹齢約60年

7日で立冬となります。暦は秋から冬へ進みます。
とはいえまだ秋の名残りが感じられ晴れた日などは行楽日よりといえる暖かさ、
かと思えば冷たい時雨があったりと、そうこうしながら冬になって行くのでしょう。

山蔦の紅葉もピークを迎え、美しく染まっています。
夏には他の木や壁をつたってどんどん伸びて繁茂し、
その生命力を見せていた蔦ですが、紅葉しやがて落葉し眠りにつきます。
落葉の前の見事な紅葉は蔦紅葉という俳句の季語があるように、
紅葉する植物を代表するひとつと言えます。


野に咲く紺色の菊と、そのまんまな名前でわかりやすい野紺菊です。
日本各地の低地から高原までの草原に広く見られる多年草です。
いわゆる「野菊」を代表する植物の一つです。


紫式部の実も色づきはじめました。
平安時代の美人作家の名を戴いたこの植物は、
紫色の実をびっしりとつけることから「紫敷き実」と呼ばれていたものが、
いつからかその美しい色合いと気品のある姿から、そう呼ばれるようになったようです。


風知草もほんのりと赤く色づいてきました。
夏の頃には青々した葉が涼を演出してくれました。
別名ウラハグサ、葉の元からクルッと回って裏が表になってみえるということは以外と知られていないのです。
あといく日かすると全体が紅葉して、やがて枯れてゆきます。

黒松は樹皮が黒っぽくなることからきた名です。
海岸沿に多く分布し、防風林や景観のため植林されてきました。
対して、樹皮が赤みがかるのが赤松。内陸部の山野に分布します。
他の草木らが紅葉し枯れ落ちてゆく中、
常盤の緑をたたえる松は益々その青を濃くしてゆくようです。


銀座雨竹庵